こころってなにかという問題

みなさん、こころってなんだとおもいますか・・。誰にでも守るべき自分のこころがある・・。当たり前のことですが・・・。

わたしのこころって・・。

この前の日曜の「ワイドなショー」という番組の中で芸人の小藪が「自分が生きていられるのは先人のおかけだ」ということを説明していて印象に残った。前の病院で話を聴いた90歳の盲目の女性はお経を読むのは後に続くもののためだと言っていた・・先人が自分にそうしてくれたから自分もそうするのだと・・。

何かを受け継ぐというのは私にとっても関係のないことではないように思える。なぜならクライエントの方と話をしていて思うのだが、よくもわるくもそこが問題になるようなケースがままあるから。人に対して言いたくなるということはおそらく、自分に対してもそうだろうと思うのもある。

私が誠実になるべきは自分のこころがどんなか知っておくことのように思える。そんな自分の課題はなんなのか。人のせいにせずに、自立して生きて行くにはそれとどう向き合うか・・。そのことのように思える。

私は孤独でこれからもそうだと思う。どうやらこれは変えられない前提のように思える。でも私にも後に残すものがあるかもしれない。受け継ぐものがあるかもしれない。そのために自分のこころをどういう状態にしておく必要があるか。

私はこの世に生まれたひとつの確かな存在だ。その私がこの世でどういう責任を果たすか・・私が誠実になるべきなのはそこらへんのことのように思える。その構えができて初めて、クライエントの方に誠実に向かうことができると思う。

この記事を書いた人

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加藤 理恵

臨床心理士・公認心理師
カウンセリングルーム はるき カウンセラー 

(株)デンソーを退職後 心理系の大学院を修了し、39歳で心理カウンセラー
42歳でカウンセリングルーム はるき 開室。
ユング心理学を背景に持つ、夢分析 箱庭療法を得意とし、主にうつ、不安、対人関係に関する悩みの相談にあたっている。

過去に、精神科クリニック 産業領域(トヨタ車体(株)) 愛知県教育委員会スクールカウンセラー(中学校) 等でのカウンセラーの経験がある。