ピッチングスタイル

中日ドラゴンズに中田という投手がいた。3年前くらいまで在籍していて、その後本人の地元ソフトバンクに移籍した。

私は中日ドラゴンズのファンですが、ドラゴンズの調子のいいときに特に応援する。5年ほど前にもその波があって、球場に足を運んだ。そのときにたまたま中田が先発した試合を見る機会が幾度かあった。あの年私は中田の投球に惹きつけられた。

中田は球威で勝負するタイプの投手であった。コントロールも悪かった。その年の中田の先発試合はよく投手戦になった。内容はいいのに味方の援護が得られない。そして0-1というようなスコアで負ける。中田はいつも投球数が多かった。7回あたりのふんばりどころではキャッチャーの谷繁が立ち上がって「もっと腕を振れ」というジェスチャーで励ます。そういうとき球場には中田と谷繁の2人しかいないような雰囲気だった。谷繁のキャッチャーミットしか見ていないように見えたときもあった。谷繁からのサインに首を横に振り続けているところなどが思い出される。今もソフトバンクで同じようなスタイルで投げているのではないかと思う。

ところで、中日に在籍していた高橋聡文という中継ぎピッチャーはこの春他球団に移籍してしまったが、粘り強くしたたかで、ピンチでも表情を変えない。打たれて交代になったときにベンチに引き揚げていくときは、打たれたことは認めるがそれがどうしたという感じであった。小柄で華やかさはない。注目をあびることもあまりなかったが、自分の本分は尽くす。マイペースで我慢強い職人という感じがした(あくまでも私の印象)。高橋のスタイルは今も好きだ。

これは一昨年ファーム観戦時に撮影した山本マサ。50歳まで現役を続け昨シーズン引退した。

この記事を書いた人

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加藤 理恵

臨床心理士・公認心理師
カウンセリングルーム はるき カウンセラー 

(株)デンソーを退職後 心理系の大学院を修了し、39歳で心理カウンセラー
42歳でカウンセリングルーム はるき 開室。
ユング心理学を背景に持つ、夢分析 箱庭療法を得意とし、主にうつ、不安、対人関係に関する悩みの相談にあたっている。

過去に、精神科クリニック 産業領域(トヨタ車体(株)) 愛知県教育委員会スクールカウンセラー(中学校) 等でのカウンセラーの経験がある。