方向性がない

このところ、めまいが続いているが、それはなんでかと考えた。ある人は自律神経が乱れているねと言う。だったら少しゆっくりしたらと。しかし、私の師なら、あなたの中心がぐらついているから、そんな風になるのだと(おそらく)言うだろう。めまいがしたり、夜眠れないのは、考えろと言うことだ。休んでなどいないで、考えろと。

ということで、考えてみた。

このところの、自分の夢など眺めてみるならば、自分に方向性がないことが原因かと思う。他の言葉で言い換えるならば、中心がない。

中心とは何か。大げさなことではないと思う。社会で何をなすか、人生で何を中心に生きて行くか、そんな大げさなことではないと思う。ただ、その時に目の前の人と関わるに、何を大切にするか。そういうことだと思う。

人に何か差し出すものがあるとしたら、まずは、自分の中に、その何かが、生まれないといけないとも思う。

師は心理士に必要とされているのは、謙虚さだと言う。大事なのは、正しい評価をする力よりはむしろ、自分の評価を訂正する力だと言う。守るべき大切なのは、それかとも思う。

・・さて、こうして書いているとたまには、浮かれちゃったり、気楽に過ごす時期があってもいいのになとも思う。しかし、クライエントの方にとっては、そのときそのときが、切実な時なのだから、常に謙虚に、反省し続ける、おごらない、自分の臨床に批判の目を向ける・・この姿勢が本当なのだとは思う。師に育ててもらっている歴史は、私の魂の一部になっている。保ち続けて、次の世代につなげられたらと、自分の中で勝手に思っている。

この記事を書いた人

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加藤 理恵

臨床心理士・公認心理師
カウンセリングルーム はるき カウンセラー 

(株)デンソーを退職後 心理系の大学院を修了し、39歳で心理カウンセラー
42歳でカウンセリングルーム はるき 開室。
ユング心理学を背景に持つ、夢分析 箱庭療法を得意とし、主にうつ、不安、対人関係に関する悩みの相談にあたっている。

過去に、精神科クリニック 産業領域(トヨタ車体(株)) 愛知県教育委員会スクールカウンセラー(中学校) 等でのカウンセラーの経験がある。