症状を超える

9月は忙しかった。外部の職場の環境ががらっと変化した。研究会の発表が一回あった。そしてありがたいことに、開業の相談室のお客さんが、増えた。

しかし一方、このところ、頭痛耳鳴りめまい胃腸の不調が続いている。少し無理をし過ぎて、そのつけが回って来ているのかなとも思った。

友達からは「この時期喘息の調子が悪くてへこみます」というハガキが来た。別の友達からは胃潰瘍と十二指腸潰瘍になったと知らせがあった。先週、会議で隣の席になった心理士さんは、秋になると蕁麻疹が出て困ると嘆いていた。

この時期は皆何かしらあるのかなあと、自分を慰めたり、友達の不調を聴いて嘆いたり、自分の不調を聴いてもらったりして、何とかやり過ごしていくのかとも思った。

そのような折にある方が、自分の職場で体調を崩される方が何人かいて、この先自分も大丈夫なのか不安だとおっしゃった。大切なのは、体調を崩すかどうかより、症状が出ようが出まいが、それを越えて譲れないもの、そういうものを持つことかと思う。そしてその方には、そういうものがあるように思えた。だから、あなたは大丈夫なのではないかとお答えした。

その後、症状を越えるもの、症状が出ようが出まいが外せないもの、本来私にも、そういうものがあるのに、と思った。

この1週間、自分がめまいでふらふらしながら考えたことを書いた。おそらく、自分がふらふらしているからこういうことが起こるのだと思う。ここらで一度、自分の軸をしっかりしないといけない。

この記事を書いた人

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加藤 理恵

臨床心理士・公認心理師
カウンセリングルーム はるき カウンセラー 

(株)デンソーを退職後 心理系の大学院を修了し、39歳で心理カウンセラー
42歳でカウンセリングルーム はるき 開室。
ユング心理学を背景に持つ、夢分析 箱庭療法を得意とし、主にうつ、不安、対人関係に関する悩みの相談にあたっている。

過去に、精神科クリニック 産業領域(トヨタ車体(株)) 愛知県教育委員会スクールカウンセラー(中学校) 等でのカウンセラーの経験がある。