旅の記録

年度末にお休みをいただき、旅行へ行ってきた。今回は信州の湯田中温泉に行き、その帰りに小布施に立ち寄った。立科で祖母の墓参りをし、立科市役所のバス停を出たのが昼過ぎ。そこから上田市に入って、大屋という駅からしなの鉄道に乗った。

大屋駅(しなの鉄道)

長野市に着くと、同じ長野県なのに、立科に比べてかなり寒かった。そこから長野電鉄の特急電車に乗車した。車内販売もある。車掌さん自らアナウンスおよび売り子をしており、車掌さんの声がこころがこもって美声であったのが印象に残った。

湯田中温泉には夕方5時に到着し1泊した。温泉は気持ちよく、サービスはこころがこもっていて心地よかった。宿のご主人は村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に出て来る門番を思い起こさせるような厳格な雰囲気をにじませており、一人旅の身としては安心して滞在できた。帰り道、宿から湯田中駅に向かう途中、商店の入り口の扉に「猿が入るので扉は閉めてありますがどうぞお入りください」という張り紙がしてあり、これは猿に言っているのか私に言っているのかと考えていたら、猿に遭遇した。昨年12月に、刈谷で猿が出没した際に、市内の小中学校に、「猿に出会ったらしてはいけないこと」が箇条書きで注意事項として出回ったが、その中に確か、「写メを撮らない」というのがあった。それを思い出し、写真を撮るのは差し控えた。

湯田中温泉街

小布施は栗と北斎と花の街。栗のお菓子の店がいくつかあって、観光案内の女性がおすすめのケーキ屋をいくつか教えてくれた。それで、北斎館に行く前後に1軒ずつ入った。最後に入った「えんとつ」というお店で出てきたモンブランは大きくて、念のようなものが感じられた。さすが小布施のモンブランだと思った。

「えんとつ」のモンブラン

葛飾北斎は83歳くらいで小布施をはじめて訪れ、そこから90歳で亡くなるまで数度小布施を訪れ、通算3年くらいは滞在していたという。江戸に拠点を置いていたというから、当時は電車もないし、籠にでも乗ってきていたのだろうか。小布施は小さな街です。「welcome garden」と言う看板が掲げられている家がたくさんあって、その家の庭には自由に入って庭を見せてもらえる。

小布施で印象に残るのは、そこから見える山々です。

飯縄

黒姫

妙高

小布施から帰る途中で、長野駅で降りて善光寺に寄った。山門をくぐってからすぐに、線香を焚く場所がある。そこから上がる煙をあびるとご利益がある。そこで自分も線香に火を灯し、後にそこを通る人のために煙が上がるようにする。その後本堂に行ってお参りをした。入ったところに、お坊さんの木像がある。身体の中で、自分がよくなりたい部分をなでるといいという像です。私は頭に触った。私の前には若い夫婦がいて、おそらく子宝に恵まれたいのだと思うが、お坊さんの像のお腹のあたりをさすっては、互いのお腹のあたりに手をやっていた。私の両親は、私を授かったのは善光寺にお参りに行ったおかげだと言っていた。父母は私が生まれる前年まで長野市に住んでいたので、しょっちゅう善光寺さんにはお参りに行っていたようです。私がこうして善光寺参りができるのも、そのおかげかもしれません。

善光寺山門

本堂から山門に戻る途中、おみくじを引いた。おみくじの箱をガラガラ振って、逆さにして穴から竹の棒を出すタイプのやつです。すると1本が迷いなくすっと出て来て、凶だった。家に持って帰って来てラミネートしてあるが、この扱いはどうしたらいいのでしょう。

この記事を書いた人

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加藤 理恵

臨床心理士・公認心理師
カウンセリングルーム はるき カウンセラー 

(株)デンソーを退職後 心理系の大学院を修了し、39歳で心理カウンセラー
42歳でカウンセリングルーム はるき 開室。
ユング心理学を背景に持つ、夢分析 箱庭療法を得意とし、主にうつ、不安、対人関係に関する悩みの相談にあたっている。

過去に、精神科クリニック 産業領域(トヨタ車体(株)) 愛知県教育委員会スクールカウンセラー(中学校) 等でのカウンセラーの経験がある。