ひとつの確かな存在としての私が

私はこの世に生まれてきたひとつの確かな存在だ。私にもこの世のつとめ、責任があると思う。

私は子ども時代から親に「No」と折に触れ言われ育ってきました。きがつくとどこにも居場所のない子どもでした。だから私は、これからは人に対して二度と「No」と言わないでおこうと思っています。それは両親に対しても。

私のこころには子どものころから、悲しくて苦しくて寂しくて辛くて血が流れていて切なくて空しくてやりきれなくて・・そういうものが常に存在していました。そしてこれからもそれは確実に私のこころの中心に存在すると思います。

私はこれからいつも、自分の中にあるそれらをしっかりと見続けて感じていこうと思っています。

中心にそんなものがあって、それでも生きて行くのは、結局自分がこの世に確かに存在しているからで、自分にも世に負う責任があると思うからです。

こんな私が人に「No」といわないこと。この世に確かに存在する私が人に「No」といわないこと。「Yes」といって、そこに居続けること。これが私のつとめであり責任だと今は思っています。

この記事を書いた人

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加藤 理恵

臨床心理士・公認心理師
カウンセリングルーム はるき カウンセラー 

(株)デンソーを退職後 心理系の大学院を修了し、39歳で心理カウンセラー
42歳でカウンセリングルーム はるき 開室。
ユング心理学を背景に持つ、夢分析 箱庭療法を得意とし、主にうつ、不安、対人関係に関する悩みの相談にあたっている。

過去に、精神科クリニック 産業領域(トヨタ車体(株)) 愛知県教育委員会スクールカウンセラー(中学校) 等でのカウンセラーの経験がある。