城が怖い

恐怖症というのがある。先がとがったものが怖い、狭いところが怖いなど。

私の場合はお城がどうも苦手のようです。高いところも狭いところも平気なのだが、城に登ると足がすくむ。これに気が付いたのが10年ほど前に松本城に登ったときのことだった。

毎回旅先等で城に登る場面になると、「あ、そういえば城が苦手だった」と思い出す。わくわくして天守閣の下で写真を撮ったりしていざ登り始めるが、とたんに恐怖心がわいてくる。でも入場料を払ってしまったし・・と我慢して登ると下りはもっと恐ろしい。一年半前に犬山城にうっかり登ったときには下りで援助(現地中学生に荷物を持ってもらった)を頼んだ。

しかしすぐに忘れてまた、3年おきくらいにうっかり城に登ってしまう。思い出せば彦根城のときもそうだった、岡崎城のときにもそうだった・・。

そして今度、熊本城に行くことになりそうだ。天守閣に登るかどうかは別として、熊本城は石垣が素晴らしいとのことだ。

卒業旅行で行ったパリの凱旋門や、バルセロナのサグラダファミリアは登っても大丈夫だった。どうやら城が恐怖心をあおるようだ。

いったいなぜ、城?なぞは深まるが、苦手なところは無理に近づかなければいいのだし、熊本城では石垣くらい眺めて帰ってこようと思っている。

    国宝犬山城をバックに

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加藤 理恵

臨床心理士・公認心理師
カウンセリングルーム はるき カウンセラー 

(株)デンソーを退職後 心理系の大学院を修了し、39歳で心理カウンセラー
42歳でカウンセリングルーム はるき 開室。
ユング心理学を背景に持つ、夢分析 箱庭療法を得意とし、主にうつ、不安、対人関係に関する悩みの相談にあたっている。

過去に、精神科クリニック 産業領域(トヨタ車体(株)) 愛知県教育委員会スクールカウンセラー(中学校) 等でのカウンセラーの経験がある。