恐怖症というのがある。先がとがったものが怖い、狭いところが怖いなど。
私の場合はお城がどうも苦手のようです。高いところも狭いところも平気なのだが、城に登ると足がすくむ。これに気が付いたのが10年ほど前に松本城に登ったときのことだった。
毎回旅先等で城に登る場面になると、「あ、そういえば城が苦手だった」と思い出す。わくわくして天守閣の下で写真を撮ったりしていざ登り始めるが、とたんに恐怖心がわいてくる。でも入場料を払ってしまったし・・と我慢して登ると下りはもっと恐ろしい。一年半前に犬山城にうっかり登ったときには下りで援助(現地中学生に荷物を持ってもらった)を頼んだ。
しかしすぐに忘れてまた、3年おきくらいにうっかり城に登ってしまう。思い出せば彦根城のときもそうだった、岡崎城のときにもそうだった・・。
そして今度、熊本城に行くことになりそうだ。天守閣に登るかどうかは別として、熊本城は石垣が素晴らしいとのことだ。
卒業旅行で行ったパリの凱旋門や、バルセロナのサグラダファミリアは登っても大丈夫だった。どうやら城が恐怖心をあおるようだ。
いったいなぜ、城?なぞは深まるが、苦手なところは無理に近づかなければいいのだし、熊本城では石垣くらい眺めて帰ってこようと思っている。
国宝犬山城をバックに