ほんとうの話をすることだ

日々生きていれば悩みがなくなることはないと思います。次から次へといろんなことが起こります。突然ふりかかる不幸なできごと、人間関係の変化、これまでうまく行っていたことが突然変わるそのショックと傷つき・・。生きていればこのようなことが幾度となく繰り返される、これが誰にとっても現実だと思います。

このような現実に直面した方々が、私の相談室にいらっしゃるのだと思います。そして一方、私もそのような現実を生きるひとりです。

いったいどうしたらいいのですか。こういう質問をよく受ける。どうしたらいいのでしょう。今までバランスが取れていた日常がある日突然の理不尽な(しかし誰にでも起こり得る)出来事で崩れ去る(ように一見見える)。

しかし、ただの不幸と思われるできごとの中に、目をこらすと光は見えて来るものです。

さて、話は戻って、どうしたらいいのでしょう。何かがおかしい今。でも何がおかしいのかわからない。答えはひとつ、私たちが本当のことを話すことだと思う。本当のことに行きつくまでのプロセスを、私はクライエントの皆さんとともに歩きます。

今何かがおかしいと感じている方は、自分のこころに耳をすませて、奥の奥のほうにある本当の声に気づき、それを発することだと思う。その前にいくつかちょっと、見たくなくて目を背けていたような現実を見ないといけないかもしれない。でもそうしないと、本当のことは見えてこないし、こころは落ち着かないし、何より人間としてうまくいかない。最近はそう思う。

この記事を書いた人

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加藤 理恵

臨床心理士・公認心理師
カウンセリングルーム はるき カウンセラー 

(株)デンソーを退職後 心理系の大学院を修了し、39歳で心理カウンセラー
42歳でカウンセリングルーム はるき 開室。
ユング心理学を背景に持つ、夢分析 箱庭療法を得意とし、主にうつ、不安、対人関係に関する悩みの相談にあたっている。

過去に、精神科クリニック 産業領域(トヨタ車体(株)) 愛知県教育委員会スクールカウンセラー(中学校) 等でのカウンセラーの経験がある。